フランスの国会議会は8日、バイル首相の信任投票を否決した。バイル氏率いる内閣は、発足から僅か9ヶ月で総辞職する。この2年足らずで首相が4人も交代するなど異例の事態となり、マクロン大統領の政権運営は一段と厳しくなるだろう。
バイル首相は先月、年金支給額の実質減額や祝日の一部廃止など、約7兆6000億円規模の歳出削減を盛り込んだ予算案を発表した。
フランスでは、去年財政赤字が29兆円にのぼるなど深刻化していて、EUが定める財政赤字の上限を大幅に越えている。
マクロン氏は難しい選択を迫られる
バイル内閣は退陣することになり、マクロン大統領は新たな首相を選出する必要があるが、去年6月パリ五輪を目前に内閣総辞職に追い込まれていて、内閣崩壊は2年連続だ。極右の流れをくむ右翼政党「国民連合(RN)」と左派連合が躍進した。
マクロン氏は解散する選択肢も残されているが、否定している。2027年に2期目の任期を満了するが、国民連合を実質的に率いるルペン氏は議会の解散を求めるなど圧力を強めている。



