健康health

納豆は食べ過ぎると良くない

納豆は健康によくヘルシーな昔ながらの日本食の1つ。

最近では免疫力アップを期待して食べる方も多いのではないでしょうか。

納豆が体に良いのは確かな事なのですが、一度に極端な食べ方をすると体調を崩してしまうケースもあります。

、納豆の由来、ちょうどいい食べ方と効果を紹介します。


本記事では納豆の由来、ちょうどいい食べ方と効果を紹介します。


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納豆の歴史

縄文時代の終わり頃には中国大陸から稲の作り方が伝わり、米や大豆の栽培が普及した弥生時代には、すでに納豆のような食べ物はあったらしいという説もあります。当時の人たちの主食はナッツ系や穀物そして芋類などで、その他にも魚類や山菜、きのこなどを食べていたようです。
また、山芋をすりおろして生で食べるようなことも弥生時代の人たちはしていたようです。
そのため糸を引く豆もそれほど抵抗なく食べることが出来たのではないかと思われています。

納豆の発症には様々な説がありますが、いずれにしても煮豆とわらの出会いがきっかけだと考えられています。

納豆の発祥説には、八幡太郎義家(はちまんたろうよしいえ)の話もよく知られています。
八幡太郎義家というのは源義家(みなもとのよしいえ)のことで、平安時代後期の武将です。彼は奥州(現在の東北地方)へ遠征に行き、前九年の役、後三年の役で戦いました。そのため、東北地方中心に、八幡太郎義家にまつわる納豆の発祥説がいろいろと残っているのです。

当時戦いに欠かさす事が出来なかったのが馬。そして馬の飼料として使われたのが大豆でした。
大豆を煮て乾燥させ、俵に詰めて運んでいたそうです。義家が奥州の豪族、清原家内で起きた争いを収めに奥州に行ったとき(後三年の役)のこと。清原家衡(きよはらのいえひら)が金沢柵と言うところに立てこもり、戦が長引いてしまったそうです。
そのため馬の飼料が不足してしまい、義家は、急遽農民達に飼料として大豆を差し出すように命令しました。急ぎのことから、農民たちは、煮た大豆をよく冷まさず熱いまま俵に詰めて差し出したそうです。
すると、数日後煮豆は匂いを発し、糸を引いていたそうです。その煮豆を食べてると美味しく兵士たちの食料にすることにしたというわけなのです。

やがて農民たちにも知れ渡るようになり、農民たちも作って食べるようになりました。
煮豆とワラの偶然の出会いが納豆発祥のきっかけになっているのです。


日本が誇る発酵食品納豆

大豆を発酵させて作る納豆は、良質なタンパク質と鉄分、食物繊維が豊富。
発酵によって大豆よりもタンパク質などの消化吸収の効率がアップしています。

上記の栄養素に加え、大豆には無く納豆には含まれる「納豆菌」
「ナットウキナーゼ(酵素の一種)」が体にいい働きをしてくれることがわかっています。期待できる効果は、例えば腸内の悪玉菌を減らして腸内環境を整える、免疫アップ、血栓の予防、骨折の予防(ビタミンKの働き)、更年期障害の改善(大豆イソフラボン)、血糖値の上昇を抑えるなどがあげられています。


食べれば食べるほど健康にならない

納豆は栄養も豊富で嬉しい効果が揃っていますから、「納豆は体にいい」ことは確かです。
しかし納豆の食べ過ぎは体調不良を招くこともあります。どんな食べ物も健康法も「やりすぎ」「やらなさすぎ」はよくありません。納豆の食べ過ぎは不調を招くことがあります。


納豆菌の摂りすぎで起きる不調

納豆菌は生命力がとても強く、過酷な環境でも死滅せずに増えます。
その生命力の強さゆえ、たとえば酒造りの期間中は麹菌と納豆菌が混在しないよう、酒造に入る人は納豆を食べることが禁止されているほどです。

納豆菌は腸内でも生命力を発揮しますから、通常なら悪玉菌を減らし、腸内環境を整えて整腸します。
しかし、食べ過ぎからの腸内環境を納豆菌が増えすぎて、腹痛や吐き気を招くこともあります。
もし毎日積極的に納豆を食べているのに、おなかの調子が良くない場合は数日間納豆を摂るのをやめて様子をみてみましょう。


イソフラボンの摂りすぎによる不調

納豆はほかの大豆製品と同じく、女性にうれしいイソフラボンの豊富です。
イソフラボンはその構造が女性ホルモン「エストロゲン」と良く似ているために、体内で女性ホルモンのような動きをしています。イソフラボンを含んだ食材が、更年期障害緩和やアンチエイジングとして、漢方薬や健康食品に利用されているのもそのためです。

適切なイソフラボンの摂取は上記のような効果が期待できますが、イソフラボンの摂りすぎもまた婦人科系疾患をもたらす可能性があります。イソフラボンは1日の摂取目安があって、70~75mgです。
納豆1パックの含有量は35mgですから、1日2パックはとりすぎと言えます。

ビタミンKの摂りすぎによる不調

納豆は丈夫な骨を作ったり、出血を止めたりするのに必要な「ビタミンK」が豊富です。血液の抗擬固材「ワーファリン」を服用してる方はビタミンKの血液を擬固する働きが、薬の効き目を打ち消してしまいますから、摂りすぎは要注意です。

目安は1日1パックが適量で効果を発揮します

納豆を食べるときの適切な量はどのくらいかといえば、一般的に健康な方は1日1パックが目安です。
2パック食べたからと言ってすぐに問題になるわけではありませんが、毎日2パックというのは摂りすぎですので1パックに減らしましょう。

また「納豆はヘルシー」というイメージのため、なんとなく納豆を「野菜」に近いものをして捉えている方もいらっしゃるようです。
しかし、納豆や豆腐などの大豆製品はタンパク質が豊富なので、むしろこれらは「肉・魚」のグループとして考えるの正解。
例えば、納豆・豆腐のお味噌汁・焼き鮭・ご飯」を朝食で一度に食べるより
朝に納豆とお味噌汁(豆腐以外)昼に豆腐、夜に焼き鮭といったように、タンパク源を1日にまんべんなく食べるようにすると、よりバランスがよくなります。

また、納豆はプリン体も豊富(1パックあたり約57mg)です。
レバーやエビ、カツオなどのプリン体が豊富な食材を控えている方は、同様に納豆は低脂肪・高たんぱくな優秀食材ですが、そればかりでは動物性タンパク質や鉄分、適切な脂質が不足してしまいます。
肉・魚・卵などと合わせて納豆や豆腐もバランスよく適量を食べればどの食材もしっかり働いてくれるはずです。
健康のために積極的に納豆を食べてる方は、ちょっと意外な情報だったかもしれません
過剰摂取がよくないのは他の食材、お酒、運動なども同じなのです。
最も大切なのはバランス。健康食材1つに頼る事無く、複数取り入れて健康に役立てましょう。

最後までありがとうございました

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